就寝前のニワトリを激写
今回は、家のニワトリが普段夜間に何をしているのかを紹介したいと思います。ニワトリから見れば、就寝前のリラックスしている時に、いきなり小屋の中でフラッシュが焚かれて迷惑だったでしょうけれど、個人的には以前から撮りたいと思っていたシーンです。
小さなヒヨコの頃から外敵に襲われる心配のない環境で育てていたため、危機意識も低く、夜中に小屋に侵入して多少の警戒はされましたが、あまり騒がれることもありませんでした。その代り温室育ちのお嬢様は、毎朝「エサを出せ」とうるさいですけどね。エサの質にも相当こだわるグルメなので、青菜も一緒に出さないと不満たらたらでしばらく騒いでいます。時々、人とニワトリのどっちが偉いのかわからなくなる程です。
夜間にニワトリは止まり木で休む
夕方遅くなると、ニワトリは止まり木に飛び上がって今夜一晩眠るための場所取り合戦を始めます。とは言っても別に争っている風でもなく、ニワトリ同士でおしくらまんじゅうをしているような感じです。3羽いるので、多分どのニワトリも真ん中で眠りたいんでしょう。真ん中で眠っていれば、万が一外敵に襲われても生き残る可能性が若干上がりますからね。
場所取り合戦が終わると、後は静かに縮こまって朝まで過ごします。上の写真のように、いつも3羽仲良く身を寄せ合って眠ります。ニワトリが高い場所で眠る理由は、地面で寝ていると動物に簡単にやられるからです。ニワトリは天敵も多いですし、野生で暮らしていた時の習性が今でも残っているんだと思います。
家のニワトリ小屋は、頑丈な板やステンレス製の金網で完全に防護されていますので、小屋の中にいればニワトリたちも安全だと十分に認識しているはずですが、遺伝子に刷り込まれた本能のためか、夜は高い所にいないと安心できないようです。また、眠る前に行われる場所取り競争は、ニワトリ同士の上下関係をはっきりさせる儀式的意味合いもあるようなので、傍から見ると「しょうもないことやっているな」と思いますけれど、当事者たちにしてみれば大事な事なんだと思います。人類のやっている事も宇宙人から見れば、人がニワトリに対するのと同じような感情を多分抱くでしょうね。
ニワトリの寝姿は稲荷ずしが並んでいるように見える
もう少し近くで撮った写真もアップします。
奥にいるニワトリが首を伸ばしているのがわかります。突然何者かの気配を感じて、さらにフラッシュが焚かれたのでびっくりしているのでしょう。本当は3羽ともうずくまって、稲荷ずしが並んでいるような姿を写真で撮りたかったんですが、ニワトリ小屋のドアを開けた途端に首を上げて周囲を警戒し始めましたので、これが限界でした。最後に、普段ニワトリ達がどういう恰好で眠っているのかを、実際の稲荷ずしを使用して表現したいと思います。
おわり