レノボ 「ThinkPad T420s」をフルHD液晶に換装してみた(FHD化モジュールを使用)
皆さま、こんにちは
前回に引き続き、クラシックThinkPadを改造したお話です。今回は、レノボ「ThinkPad T420s」をFHD化モジュールでフルHD液晶に換装します。
このモデルも前回のT420同様、社外モジュール無しではFHD液晶を取り付けられませんので、お気を付けください。それともう一つの注意事項としては、T420とT420sでは液晶をフルHD化させるためのモジュール型番が異なります。もしご自身で液晶を交換される場合は、適合しているものを購入してください。
それでは始めます。まずはT420sを準備します。
前回のT420同様、バッテリー・DVD・SSD・メモリなどを取り外します。
タッチパッド一体型のパームレストカバーと、トップカバーの付いた液晶モニター部分を取り外します。
T420s用のFHD化モジュールを準備します。これもeBayで1万円くらいしました。
注:非常に似ているので、T420用と間違わないようにしてください。
私は以下の位置にモジュールを取り付けました。
次に先ほど取り外した、トップカバー付きの液晶パネルの作業に移ります。
液晶パネルを押さえているカバーを手で丁寧に外します。
液晶パネルを取り外しました。型番は『LTN140KT03』で、サムスン製のHD+解像度(1600×900)のTN液晶となります。
LCDケーブルを外します。
FHD化モジュールをテープで固定し、用意したフルHDのIPS液晶パネルにケーブルを繋げた上でトップカバーに取り付けます。そしてトップカバーを本体に固定します。
実は、ThinkPadのT420・T420s・T440p用に、液晶パネルは3種類(AUO、LGD、Innolux)購入していまして、確か本機にはLG製(LP140WF3SPD1)を取り付けました。それと、T440pは仕事用のPCなので、改造等の記事は今後別サイトの方でご紹介していこうと思います。
ケーブル配線を整えてテープで固定し、タッチパッド一体型のパームレストをはめ込みます。
背面も丁寧に配線します。線の長さに気を付けながら作業しないと、おそらく下記写真のように収まらないと思います。
液晶モニターの通電テストをするため、電源を付けてすぐの画面です。初めてだと画像が荒れて焦ると思いますが、理由は解像度がHD+用のドライバーが元々インストールされているために起こる現象で、Windows OSまたはFHD用の液晶モニタードライバーをインストールし直せば正常に表示されるようになるはずです。
液晶を交換した感想
以下の写真は、2022年6月現在の写真です。プライベート用のPCとして、今でも現役で使っています。
視野角も広く、綺麗に表示される液晶だと思います。ThinkPad T420に換装したAUOパネルと比べると、こちらのLGDパネルはほんのちょっとだけ黄色っぽいかもしれませんね。目には優しそうなので、個人的には全く問題ありません。
ThinkPad T420sの追記ストーリー
実はこのThinkPad T420sは、個人的に思い入れのあるマシンとなっています。なぜかと言いますと、非常に手間がかかっているからです。
本機は元々状態が非常に良いとされる中古PCとして購入したのですが、実際に届いたものは非常に汚いもので、最初は触るのも嫌なくらいの状態でした。おそらく実物を見れば、皆そう感じるはずです。
そのため、T420sをほぼ完全分解し、このサイトでも紹介している強力なクリーニングペーパーとダストブロワーで、徹底的に掃除をしました。多分、3時間くらいかかったと思います。
おかげで外側も内部もかなり綺麗になり、本記事で掲載している写真は皆、クリーニング後に撮ったものです。
そしてその後、次回の記事で詳しく紹介する予定ですが、今度はヒンジとトップカバーが故障してしまいました。直すのにはかなり手こずりました。
よく手間がかかる程かわいいと言いますが、このT420sもそんな感じで、手間がかかった分愛着を感じているんだと思います。
おわり