レノボ 「ThinkPad T520」のCPUをクアッドコア『i7-2630QM』に換装してみた
皆さま、こんにちは
今回はレノボのクラシックThinkPad、T520のCPUをオリジナルのデュアルコア『i5-2540M』からクアッドコア『i7-2630QM』に換装したお話をご紹介します。確かeBayで10,000円くらいだったと思います。
まずは、『ThinkPad T520』と換装予定のCPUを準備します。
CPUはこんな見た目です。
いつも通り、バッテリー・SSD・キーボードなどを取り外します。
ここまで分解したら、CPU換装の準備OKです。
作業を行うのはこの箇所となります。まずはCPUファンを取り外す必要があります。
そのためには、スピーカーおよびそのケーブルをどかします。他に、周りのコネクターや配線も外しておきます。
ネジをマニュアルの指示通り弛めると、CPUファンを取り外せます。コアの部分に古いグリスが固まっているので、私は灯油をしみ込ませた綿棒でコアのグリスを溶かし、その後ティッシュなどで綺麗に拭き取りました。マニュアルに従って取り外したオリジナルのデュアルコアCPUは、今回購入したCPUが入っていたケースに入れて保管しました。
取り外したファンにも古いグリスが付いているので、同様に綺麗にします。
補足:
このT520に付いているファンは、クアッドコアCPUを冷却するだけの十分な性能があります。しかし、気を付けなくてはいけないのがT420の場合で、確かどこかの英語サイトで、T420のファンは十分な冷却性能が無いとの事でした。私も何となくそんな気がするので、アップグレードはせず、デュアルコアのままで使用しています。
新しく購入したクアッドコアのCPUをマニュアルに従って取り付けます。
コアが鏡のように反射していて綺麗です。
グリスをコアに少し垂らし、CPUファンをかぶせてネジを順番通りに締めます。後は、取り外したコネクターや配線などを元に戻すだけですので、説明は割愛します。
念のため、新たに換装したCPUがBIOSで認識されているかを確認してみます。ちゃんと『Intel (R) Core(TM) i7-2630QM CPU』と認識されていますね。一安心です。
換装作業とクアッドコアCPUの感想
CPUの換装自体は難しくありませんが、繊細なパーツなので、一つ一つの作業を丁寧に行う必要があります。
そして、肝心のCPU性能ですが、体感的にはほとんど変わりませんでした。動画をエンコードしたり、計測をしたりすれば、おそらく違いが分かるかもしれませんが、実用を目的としている場合はお勧めしません。もし劇的な変化があれば、何かで使おうかと思っていたのですが…
ただ、RPGゲームで経験値をレベル99まで上げた時のような、特に意味はないけど、何か不思議な満足感みたいなものはありました。
おわり